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RCMについて(その4) ~ リスクはどこにあるか?

前回、リスクがどこにあるのかについての判断基準として、クリティカル・パスという概念を説明し、4つのクリティカル・パスにリスクが存在することを説明いたしました。

おさらいすると、リスクは下記のように生じると考えます。

・事実の「把握」を誤る
・「把握」された事実の「伝達」を誤る
・「伝達」された事実の「処理」を誤る
・「処理」された事実の「集計・報告」を誤る

この事実とはどういったものを指すのでしょうか?

例えば、原料の購入で考えてみますと、その事実は、原料の検収と言うことになると思われます(仕入のタイミングを検収時点とした場合)。
最終的な会計情報である仕訳の構成要素は、a.日付、b.勘定科目、c.金額、d.摘要(相手先など)ですので、その情報のもととなる事実は、①検収日、②数量、③原料名・単価、④仕入先名となります。

①~④の事実が、最終的にはa.~d.の情報に適切に反映されれば問題無いのですが、①~④の事実がa.~d.という情報となる間、つまり「把握」「伝達」「処理」「集計・報告」という活動に何らかの間違い等があった場合、事実が正しく情報へ反映されない=財務報告に信頼性を損なう、ということになります。


ここで、簡単な設例で説明してみようと思います。

(設例)原料仕入

i A社は、業務システムとして購買システムと会計システムの2つを持っている。
ii 会計システムへの入力は、振替伝票をもとに経理課の担当者が実施する。
iii 振替伝票は、購買システムから出力される買掛一覧表をもとに経理課の担当者が作成する。
iv 振替伝票への記載事項は、a.日付(月次の最終営業日が付される)、b.勘定科目、c.仕入先ごとの月次の仕入額、d.仕入先(摘要欄に記載)である。
v 買掛一覧表は、毎月最終営業日の営業時間終了後にシステム上締処理される。
vi 購買システムへの入力は、物流課の担当者が、入荷した物品と照合後の納品書をもとに実施する。
vii 物流課の担当者が入力する事項は、日付(検収日)、検収した物品の数量のみであり、仕入先、品名・単価はシステム上発注データが参照される。
viii 発注データは、生産課から提出された購入依頼書をもとに、購買課が購買システムへ入力する。
ix 購買課の担当者が直接入力するのは物品の発注数量と入荷予定日で、仕入先は仕入先コードを入力して仕入先マスタを参照し、品名と単価は品名コードを入力して、品名・単価マスタを参照する。
x 仕入先マスタ、品名・単価マスタの入力は、情報システム部の担当者によって実施される。
xi 各マスタの入力は、購買課から提出されたマスタ登録依頼書をもととする。

~ⅺを簡単な業務フローとしてまとめると、例えば下記のようになります。
rcm4-3.jpg


図のように、原料購買プロセスは、色分けした4つのサブプロセスから構成されるものと思料されます。すなわち、

・ マスタ登録プロセス(水色)
・ 発注プロセス(黄緑色)
・ 検収プロセス(黄色)
・ 仕訳入力プロセス(橙色)

です。

次回は、この業務フローのどこにクリティカル・パスがそれぞれ存在するかについて説明いたします。
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Author:nextcentury
大阪市中央区にある公認会計士が手がけるコンサルティング会社。
主に内部統制コンサルティングや財務デューデリジェンスの支援業務を行っています。

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