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RCMについて(その2) ~ 財務報告の信頼性に関係するリスクか?

財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準(企業会計審議会 平成19年2月15日。以下、「内部統制実施基準」という)において、内部統制は下記のように定義されています。

「内部統制とは、基本的に、業務の有効性及び効率性、財務報告の信頼性、事業活動に関わる法令等の遵守並びに資産の保全の4つの目的が達成されているとの合理的な保証を得るために、業務に組み込まれ、組織内のすべての者によって遂行されるプロセスをいい、統制環境、リスクの評価と対応、統制活動、情報と伝達、モニタリング(監視活動)及びIT(情報技術)への対応の6つの基本的要素から構成される。」

この定義からも判るように、内部統制の対象とするリスクは4つであると、内部統制実施基準上考えられているようです。
・ 業務の有効性及び効率性を損なうリスク
・ 財務報告の信頼性を損なうリスク
・ 事業活動に関わる法令等の遵守を損なうリスク
・ 資産の保全を損なうリスク

J-Sox1年目の初期では、財務報告の信頼性を損なうリスクに焦点を当てる必要があるにもかかわらず、それ以外のリスク、例えば業務の有効性及び効率性を損なうリスクと混同されることが多かったように思われます。

その主な原因として考えられるのは、リスクという言葉の定義と、財務報告の信頼性を損なうリスクとを関連付けて考えることがあまり無いからではないかと思います。

以前のコラムで、リスクという言葉について説明したことを覚えていらっしゃるでしょうか?

「リスク」という言葉について考えてみました(その1)
「リスク」という言葉について考えてみました(その2)
「リスク」という言葉について考えてみました(その3)
「リスク」という言葉について考えてみました(その4)
「リスク」という言葉について考えてみました(その5)
「リスク」という言葉について考えてみました(その6)



財務報告は、原則として会計仕訳の集積です。したがって、会計仕訳に誤りがあると、財務報告の信頼性は損なわれるのです。

ならば、仕訳は何によって構成されているかを考えるべきではないでしょうか?
以前のコラムのここを参照してみてください。
「リスク」という言葉について考えてみました(その6)

ここで記載した表では、「仕訳の入力を誤る」欄に記載した上の4つ(日付、金額、勘定科目、摘要)は、仕訳の構成要素を表しています(後の下二つは、仕訳の構成要素の全てが漏れる、あるいは重複(架空)と整理すればわかりやすいと思います)。

会計仕訳を誤るということは、ここでの例で示した4つの仕訳の構成要素のいずれか又は複数(場合によっては全部)が、誤るということではないでしょうか?

ということは、業務プロセスに関わるリスクを検討するうえで、これ以外のことは考慮する必要は無いのです。

以上が、財務報告の信頼性に関係するリスクか否かを見分けるポイントです。
さすがにJ-Sox制度2年目の現在でこのような基本的なことは当たり前だとは思うのですが、一度ご検討いただけたらと思います。

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Author:nextcentury
大阪市中央区にある公認会計士が手がけるコンサルティング会社。
主に内部統制コンサルティングや財務デューデリジェンスの支援業務を行っています。

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