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RCMについて(その9) ~ リスクに対応するコントロールはどれか?

それでは、具体的なコントロールの例を考えてみましょう。
「仕訳入力プロセス」のうち、1番目のリスクに対応したコントロールの例を下記のように考えてみました(
ここで列挙したコントロールが十分か否かについては、キーコントロールの選定の項で検討します)。

rcm9.jpg


コントロールの属性で書かれている「AC」はアプリケーション・コントロール、
「ITDMC」はIT依存手作業統制で、「ITDMC(MC)」はITDMCのマニュアル・コントロール部分、
「ITDMC(AC)」はITDMCのアプリケーション・コントロール部分です。

買掛金一覧表は、購買システムからの出力帳票ですから、
「買掛金一覧表が月次の仕入取引に係るトランザクションデータを要求したとおりに出力しない」リスクについて、
(当たり前ですが)要求したとおりに買掛金一覧表が出力されるようにプログラムされていれば問題ないわけです。

従って、「要求したように買掛金一覧表を出力するようにプログラムされている」ことが、
上記リスクに対応したコントロールの例として選定しています。

次に、「買掛金一覧表以外の資料を把握してしまう」リスクに対応したコントロールとして、2つ例示しました。
上席者は、自分の職務として「入力担当者が仕訳入力後、買掛金一覧表及び振替伝票と、
会計システムの仕訳情報とを照合する」というコントロールを実施しているとすれば、
適切に買掛金一覧表が仕訳作成担当者に把握されていることが確認できます。
この統制活動は、伝達(振替伝票作成)、処理(会計システムへの入力)、
集計・報告(トランザクションデータとして反映)に係るリスクにも対応していると思料されますが、
把握(適切な買掛金一覧表の把握)にも対応していると考えられますので、コントロールとして選定しています。


ところで、このリスクに対して2つのコントロール(照合、アウトプット・コントロール)を選定している理由がお分かりになるでしょうか?

会社によっては、「照合」のみをコントロールとして選定しているケースが見受けられます。
しかし、それだけを選定していれば十分と言うわけにはならないと思います。

なぜなら、買掛金一覧表及び振替伝票と照合する対象となる仕訳の情報は、会計システムに依存しているからです。
会計システムから適切に仕訳情報がアウトプットされることによって初めて、照合という手続が可能になります。

今回は少し難しかったかもしれません・・・

次回は、選定されたコントロールが十分であるか否かについて、キーコントロールの選定基準の考え方も含めて、説明できたらと考えております。

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nextcentury

Author:nextcentury
大阪市中央区にある公認会計士が手がけるコンサルティング会社。
主に内部統制コンサルティングや財務デューデリジェンスの支援業務を行っています。

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