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RCMについて(その6) ~ リスクはどこにあるか?

その5に引き続き、リスクがある場所の判断基準について検討したいと思います。


rcm6-1.jpg



クリティカル・パスが7つ図表上に現れました。したがって、リスクは7箇所ありますと言うことになるのですが、これだけで十分でしょうか?

十分かそうでないかについては、検収プロセスで入力される項目がどうなっているかを考えて判断してみましょう。

その4で記載した設例をもう一度掲載します。

(設例)原料仕入

i A社は、業務システムとして購買システムと会計システムの2つを持っている。
ii 会計システムへの入力は、振替伝票をもとに経理課の担当者が実施する。
iii 振替伝票は、購買システムから出力される買掛一覧表をもとに経理課の担当者が作成する。
iv 振替伝票への記載事項は、a.日付(月次の最終営業日が付される)、b.勘定科目、c.仕入先ごとの月次の仕入額、d.仕入先(摘要欄に記載)である。
v 買掛一覧表は、毎月最終営業日の営業時間終了後にシステム上締処理される。
vi 購買システムへの入力は、物流課の担当者が、入荷した物品と照合後の納品書をもとに実施する。
vii 物流課の担当者が入力する事項は、日付(検収日)、検収した物品の数量のみであり、仕入先、品名・単価はシステム上発注データが参照される。
viii 発注データは、生産課から提出された購入依頼書をもとに、購買課が購買システムへ入力する。
ix 購買課の担当者が直接入力するのは物品の発注数量と入荷予定日で、仕入先は仕入先コードを入力して仕入先マスタを参照し、品名と単価は品名コードを入力して、品名・単価マスタを参照する。
x 仕入先マスタ、品名・単価マスタの入力は、情報システム部の担当者によって実施される。
xi 各マスタの入力は、購買課から提出されたマスタ登録依頼書をもととする。

設例に記載の通り、物流課の担当者が検収入力するのは検収した物品の数量のみです。仕入先、品名・単価は発注データから参照され、システム上の検収入力画面では修正できないとなっている場合、発注入力時に仕入先、品名・単価を誤ると、検収入力時に誤ったままの情報が流れることになります。

したがって、発注プロセスというサブプロセスにも財務報告に係るリスクが存在すると考えられます。
それはどこかとなると、クリティカル・パスが当該サブプロセスのどこにあるのか?ということを検討すれば良いわけです。

rcm6-3.jpg


さらに3つのリスク発生ポイントが追加されました。これで十分でしょうか?

設例に記載の通り、購買課の担当者が直接入力するのは物品の発注数量と入荷予定日で、仕入先は仕入先コードを入力して仕入先マスタを参照し、品名と単価は品名コードを入力して、品名・単価マスタを参照することになっています。

仕入先並びに品名・単価は、マスタ登録されているものを参照しますので、マスタ登録自体に誤りがあると、正しい会計情報が生成されませんね?

したがって、マスタ登録プロセスというサブプロセスにもリスクがあると考えます。
それはどこでしょうか?もうお判りだと思います。

rcm6-23.jpg


以上、4回に渡って業務フロー上リスクがどこにあるのかを判断するにあたっての基準を説明してまいりました。
次回は、リスクに対応しているコントロールをどのように考えるかについて説明してまいります。
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Author:nextcentury
大阪市中央区にある公認会計士が手がけるコンサルティング会社。
主に内部統制コンサルティングや財務デューデリジェンスの支援業務を行っています。

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